よくある質問

  • HOME
  • よくある質問

助産所は、医師がいませんし、薬の処方や吸引分娩などの医療処置もできません。
自然に起きた陣痛で、自然に生まれてくる赤ちゃんを迎えます。
長い出産は、長いままに耐えていただかねばならず、病院なら薬を使って陣痛を強めるなどして端折ることもできますが、助産所での出産となると、初産なら3日がかりの方もいるほどです。
ただ、長いお産には長いなりの訳があることが多く、長くなっても自然に生まれたほうが、赤ちゃんが元気に生まれてくるので、私たちは赤ちゃんが自分で陣痛を調節して生まれてくるのだと信じ、ゆっくり待っています。
お母さんが耐えられる間は腰をさすったりお尻を抑えたりしながら寄り添って一緒に耐え、お母さんが「もう嫌だ」と仰るなら病院に助けを求めます。
自然な出産決して楽なお産ではないことを、最初に知っていただきたいと思います。
出産は、「案ずるより産むがやすし」と言いますし、「お産は怖いもの」とも言います。助産師を長くしてきて、どちらの言葉も真実だと思います。
お母さんの体と赤ちゃんは、その形、ホルモンの働き、アクションなど、本当によくできていて、人知がおよばないとはこのことだといつも感心します。
しかし、お母さんの体質的なこと、赤ちゃんと骨盤の大きさの組み合わせ、赤ちゃんの姿勢など、いろいろな条件によって、出産が始まる前から「少し難しいかな」と思われる場合がありますし、特別不利な条件とは思っていなかった方が思いがけず難産になることもあります。
妊娠中・分娩中に関わらず、異常または異常になっていきそうなことは、包み隠さずお話ししますので、一緒にどこまでお付き合いできるか考えていきましょう。
出産の最中に病院に搬送した場合、当院からは入院費などの請求をいたしませんのでご安心ください。

どんな出産ができるの?

当院では、フリースタイル出産をお手伝いしております。
病院でよくあるように分娩台を使うのではなく、布団の上で、横になったり、四つん這いになったりして、産婦さんが一番楽な体勢のままで出産します。

フリースタイル出産の良いところは、

  1. 自由に動けるので好きな体勢が自分で選べる。
  2. 重力に逆らわないので、息みやすく、生まれやすい。
  3. 赤ちゃんにストレスがかかりにくい。
  4. 会陰の傷ができにくく、できても治りやすい。
  5. 股関節などに問題を抱えていて、分娩台に合わない方も出産できる。

などです。

結果として、お母さんも赤ちゃんもお産の疲れが最小限で済み、産後の生活が楽になります。

立ち会いについて

お産の時、誰と一緒にその時を迎えたいですか?
当院では、立ち会いに制限を設けていません。
パートナーやお子さんはもちろん、他のご家族様・ご友人様など、産婦さんが「一緒にいてほしい」と思われれば、どなたでも立ち会いできます。

お子さんの立ち会いについて
怖がったり邪魔になったりするのではと心配ですか?もちろん、中には退屈して遊びまわったり、お母さんが普段と違う様子なのに怯えて泣いたりするお子さんも居ます。でも、邪魔になってお産に支障があるほどのお子さんはまずいないですし、一部のお母さんが心配されるような、トラウマになるような怯え方をする子も見ていません。
出産は、子どもにとっては純粋な「科学」ですから、とても素直に、「ああ、こうやって生まれるのか」と納得してくれます。また、生まれるところから立ち会い、一緒に育つ赤ちゃんに対しては、早くから愛情全開になるお子さんが多く、上のお子さんの赤ちゃん返りが軽く済む傾向にあります。

お産の様子

陣痛中は、産婦さんをひとりにすることなく、つききりでお世話をします。お腹や腰を温めたり、マッサージや指圧で痛みを軽減したり、呼吸や息みを整えるように声をかけ、必要に応じて食事や水分を提供します。
会陰切開や浣腸・剃毛はせず、肛門を保護して産後の痔を予防します。希望があれば、お湯につかって痛みを和らげることもあります。息みたくなったら、呼吸をとぎらせないように声をかけつつ、自由に息んでもらいます。基本的には産婦さんが自然にとられた姿勢のままのお産になりますが、息みにくそうだったりと、必要と思われる場合にはこちらから声をかけて四つん這いの姿勢になっていただくなど、生まれやすく工夫します。
会陰切開はいたしません。赤ちゃんが肩まで出たら、産婦さんに声をかけて一緒に手を添えて取り上げます。赤ちゃんの体についた羊水などを拭いて、お母さんのお腹の上に腹這いに寝かせます。(カンガルーケアと呼ばれる状態です。)赤ちゃんに掛物をして、寒くないようにします。
その後、胎盤を出し、へその緒を切ります。(お母さん・お父さん・上のお子さんなどに切っていただきます。)会陰に傷がある場合は、傷の程度によって処置をします。

赤ちゃんは、しばらくすると呼吸が整い、おっぱいに向かって這い上がってきます。
初めてのおっぱいが済んでから、お母さんの体の上から赤ちゃんをおろし、体重などを計ります。
だいたい、生まれてから30~60分後くらいです。

私ここで出産できるの?

当院で出産をお引き受けできるのには、いくつか条件がございます。
助産院には医師がおりませんので、母子ともに順調に健やかに経過されている場合のみ、お産を取り扱うことができます。

■当院での出産をおすすめしたい方
・2,500g以上の赤ちゃんを普通分娩した経験があり、産科的な異常が無かった方
・持病など健康上の問題がない方
■当院で出産可能か、検討の余地がある方
・お産が初めての方
・以前のお産に産科的な異常があった方(吸引・鉗子分娩、早産、異常出血など)
・持病などの産科以外で健康上の問題がある方で、医師から分娩に支障がないと言われている方
■当院でのお産のお引き受けが難しい方
・前回のお産が帝王切開の方
・重い持病などがあって、医師から分娩中に異常が起こる可能性があると言われている方

出産をお引き受けしても、妊娠中に合併症(心臓病・糖尿病)などが現れたり、
産科的な異常(逆子・前置胎盤・妊娠高血圧症など)があった場合は、
病院への転院をお願いします。

当院では里帰り分娩も承っています。
詳しくは直接お問い合わせください。
(TEL 052-776-5889

何かあったらどうするの?

当院の嘱託医は、医療法人東恵会 星ヶ丘マタニティ病院です。

医療法人東恵会
星ヶ丘マタニティ病院

医療法人東恵会 星ヶ丘マタニティ病院(通称 星マタと呼ばれています。)は1978年の創立以来、長きにわたり地域の産科・小児科医療を担ってきました。「個人病院のアメニティの中で、大学病院並みの高い医療水準を提供する」を開業理念とし、産科・小児科をはじめ、内科・再生医療科を併設し、不妊治療にも力を入れています。
産科は常勤医5名、非常勤医数名、小児科医も複数体制のため、産科救急の場合は、小児科医立ち会いのもと、速やかに処置ができます。大変信頼性の高い病院で、かつ、十分な看護体制が整い、受付をはじめとした病院全体の雰囲気も親切・丁寧で、地域の皆様に人気の産院です。

当院から、星マタまでは、車で10分前後と大変近く、普段から十分な連携が取れていますので、お産で異常があった場合には、速やかに転院することができます。ただし、生まれた赤ちゃんに重い病気があったり、未熟児で生まれそうな場合は、NICU(新生児集中治療室)を持つ病院に転院していただきます。当院のある地域では、最初に名古屋第二赤十字病院(八事日赤)にお願いします。八事日赤に保育器の空きがない場合は、八事日赤で他の病院を探してくださいます。
このシステムは、愛知県周産期医療情報システムと呼ばれ、一般的な開業病産院と差はございません。

Contactお問い合わせ

ご不明点や、ご相談などがあれば
お気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ先】助産院 北野ミッドワイフリー

TEL 052-776-5889

FAX 052-776-5874

お問い合わせフォーム