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ブログ「それ、産婆に聞いてみよう」
 助産院北野ミッドワイフリーを開業する助産師、北野寿美代がお答えするQ&Aです。妊娠・出産・母乳・育児・夫婦関係など、町の産婆に聞いてみたいことをお寄せください。お医者さんの説明ではもう一つ納得できなかったこと、育児の中でモヤモヤしていること、沢山のお母さん・赤ちゃん・ご家族と深く関わってケアしてきたから分かることがあるかも知れません。ご質問はコメントからどうぞ。

母乳育児中の食事

母乳育児中の食事

母乳育児中の食事について、肉類や糖分、乳製品などを摂らないようにしているという方が沢山いらっしゃいます。

一部の医師や助産師などにその様な指導をする方があり、後はお母さん方の間で伝わっているようです。

取り分け、母乳育児相談を専門にしている助産師が、そういったものを食べると母乳トラブルの原因になると言った場合、お母さん方は非常にストイックに守ることがあります。

 

私の所に乳房マッサージに来られるお母さんのなかで時折、マッサージを受けながら、「何も食べてないんですけど」と念仏のように繰り返す方があります。

大抵、それまでにも何度か母乳トラブルを助産師に見てもらった経験があり、その度に「何か食べたの?」と聞かれたそうです。

よく聴くと、トラブルを起こす度に食事はどんどんストイックになっていき、ここしばらくはご飯と味噌汁とお浸ししか食べていないという方がありました。

 

そういう方は皆、お母さんは痩せて顔色が悪く、おっぱいだけがバンと張って青筋が浮き出るほど。時々ふうっと気分が悪くなるとか。赤ちゃんはポンポンに太っていて、見るからに吸いとられた感が。お母さんと赤ちゃんのバランスが悪い感じがするものです。

 

お母さんが食べたものが母乳になるという言い方をする方がありますが、そんなことはありません。

お母さんが何を食べても食べなくても、母乳は充分滋養たっぷりな完全食として分泌されます。つわりで何も食べられないお母さんのお腹で赤ちゃんがすくすく育つのと同じで、それはまるでエイリアンのようにお母さんの体からありとあらゆる栄養を吸い取って行くのです。

母乳育児中の食事は、赤ちゃんに取られたものを取り返すつもりで摂ってください。つまり、あらゆる栄養素を満遍なく摂ることが必要です。

肉も魚も野菜も豆類も海藻も、何もかも、です。もちろん、充分なカロリーを摂るためには、糖分や油分も欠かせません。

 

母乳の成分の中で、お母さんの食事の内容に明らかに左右されるのが、脂肪の量です。お母さんが脂肪の多い食事をすると母乳の脂肪分も増えることがわかっています。糖分の摂りすぎはお母さん自身の脂肪の量を増やしますから、間接的には影響するかも知れません。

 

お母さんが油抜き砂糖抜きの食事を長期間続けたとき、赤ちゃんは脂肪分の少ない、薄めの母乳を飲んでいることになります。カロリーが低いため、量を多く飲むので、母乳分泌は増えます。

これが、お母さんが元々その様な食事が好きでなさっていることなら、問題はありません。

でも、元々は肉もスイーツも大好きという方が、母乳のためと思って無理してそうしているとき、人間無理は続かないものですから、食事会などの折りにはつい禁を破ってしまうでしょう。

 

赤ちゃんが自分でカロリーコントロールをする生後3ヶ月以降の場合、普段薄めの母乳をガブガブ飲んでいた赤ちゃんが、一時的に脂肪分の多いカロリー高めのおっぱいを飲むと、いつもより少ない量で飲み止めてしまいます。

すると乳房には母乳が飲み残されることになり、母乳が詰まりやすくなります。

 

普段から普通に食事をして、そこそこ濃い母乳が出ている場合には、ちょっとご馳走を食べても落差が少ないのでいきなり詰まることは考え難いでしょう。

 

母乳のためと思って節制しても、それが母乳のトラブルを呼んだのでは何にもなりません。

好きなものを、バランスを考えながら食べてください。

 

難しく考えなくても、日本に住んでいる日本人が、そこそこちゃんとしたものを食べようと思うだけで充分です。私はいつも、「アメリカ人だって乳は出てるんだからね」と言います。アメリカの方に失礼かも知れませんが、言いたいことは伝わるようです(^_^

 

母乳の詰まる原因とその対処については、「おっぱいが詰まった」の記事をご参照ください。

2019-12-13 13:28:29

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